成果を取るために乱暴な営業をしながら営業成績1位の「黒須」
黒須はフルコミで正社員と違い必死さが違う。
渡り鳥の様に飛び続け、一瞬でも飛ぶ事をやめたら即飢え死してしまう。
営業は勝てば官軍フルコミ報酬は仲介手数料80%。
なりふり構わず働く黒須に社員の士気は高まってきている。
そして黒須に憧れている「菅沼」もバリバリ働き稼ぐため、フルコミ契約へ変更した。
しかしそんなに簡単に稼げるものではなく、逆に「菅沼」は経済的に追い詰められていった。
追い詰められた「菅沼」はとんでも無いことをやらかしてしまう!
菅沼はいったい何を仕出かしたのか?
「正直不動産 (ネタバレ) 5巻!中抜き ・タワマン復帰はお預け」紹介します。
中抜きとは?
不動産会社は買主が購入する時や、・売主が売却する時に媒介契約を結びます。
にも関わらず、他の不動産会社が「手数料を安くする」「購入希望者を紹介する」と誘い新たに契約を結んでしまう行為を「中抜き」といいます。
法律上は状況によって判断されるようですが倫理的に問題がありそうです。
売買のために準備や交渉してきた不動産会社は、急に横からお客を奪われてしまうので不条理でしかありません。
状況により「中抜き」は違法になったり、損害賠償請求の対象です。
菅沼は何をやらかした
フルコミに契約を切り替えた菅沼は成績も思わしくなく、月給は「7万円」しかない。
腕時計を質屋に入れ、テレビを売り、夜もバイトする程生活が追い込まれていた。
更に、身内や友人までに営業するが警戒されて断られ続けている。
そんな最中永瀬は「1億円超えのロココ吉祥寺」の売却を決めてきた。
大河部長も「契約は来週、売主は気まぐれ、最後まで気を抜くなよ!」と大喜び。
永瀬も念願の「タワーオブ青山」入居準備金が手に入ると有頂天。
それを横目で見ていた菅沼は「よこしま」なことを考えていた。
そして永瀬のロココ吉祥寺契約当日、突然売主から「売却を辞める」と電話が入る。
タワーオブ青山の入居がかかる永瀬は、急いで売主に会う。
売主は説明もなく売らないとなれば買主も納得しない。
売主が直接買主に電話して「売るのをやめたいんだ」の一言でなぜか買主は素直に納得。
「正直に話せば相手もわかってくれるもんだ」と売主は言うが明らかに不自然。
会社に帰り大河部長から呼び出しを受けた永瀬は菅沼が業界最大タブー「中抜き」したと報告を受けた。
永瀬、タワマン復帰はお預け
中抜きは「条件成就の妨害」訴訟すれば仲介手数料と訴訟費用を支払わなきゃいけない。
大河部長が訴訟をチラつかせたら売主・買主は「手数料払わせて下さい」と悲願。
永瀬にタワーオブ青山の入居準備金が帰ってきた。
中抜きした菅沼は会社からクビを宣告、更に登坂社長はこの業界に顔が広いから登坂不動産どころか不動産業界にはいられなくなる。
永瀬がその場で土下座して「ロココ吉祥寺の歩合入らない代わり菅沼を助けてほしい」と大河部長にお願いし永瀬は菅沼を庇い救った。
そして菅沼に一緒に売主のところに行こう誘いながら、今回菅沼を助けたのは「ロココ吉祥寺の歩合以上に利用価値があるんだ」と話す。
売主に今回の一件につけ込んで全部の売物件を永瀬に任せる事を了承させることを永瀬は考えていた。
ロココ吉祥寺の歩合で「タワマン復帰はお預け」になり忌々しい気持ちだが永瀬は少しだけ清々しさを感じていた。
菅沼は永瀬の入社当時の教育係。
菅沼からのアドバイスを無視して傍若無人に振る舞い続けていたある日、永瀬はお客とトラブルになり大やけどをしてしまった。
その時に菅沼は体を張って永瀬を庇った。
まとめ
「正直不動産 (ネタバレ) 5巻!中抜き ・タワマン復帰はお預け」紹介しました。
契約があるにも関わらず行う「中抜き」は違法になったり、損害賠償請求の対象になリます。
菅沼は追い詰められて中抜き未遂に終わりましたが許される行為ではありません。
今回永瀬がタワマン復帰をお預けまでして菅沼を庇った事はとても立派でした。
本来であれば過去に何があろうと中抜き行為は不条理で怒り心頭してしまいます。
冷静に菅沼を助け、売主に今回の件を認めさせ、更なる利益を見据えることが出来るのは正直に営業している事の自信の表れを感じさせられました。
元不動産業者の私がオススメするコンテンツ紹介した記事「正直不動産(ネタバレ)1巻〜15巻」ありますので(ネタバレ注意)で参考にしてください。
「正直不動産に興味がある人」「不動産の購入を考えている人」「不動産営業をしている人」におすすめ。
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