正直不動産( ネタバレ) 2巻!「新・中間省略登記」です。
永瀬は阿佐ヶ谷駅徒歩15分の好条件の場所に40坪弱の空き地を見つけ、推定38坪1億円以上のお宝物件と判明し地主を調べてアプローチ。
地主は「おばあちゃん」で主人を亡くし売却する予定。
すでにおばあちゃんは他の不動産会社に買い手を探して貰っている。
永瀬も一般媒介契約でうまくおばあちゃんに入り込むことに成功。
足繁くおばあちゃん宅に通い信頼を深めていくが先に買い手探しをお願いしているのが「桐山」であることが判明。
永瀬と桐山の勝負が始める。
永瀬が見つけた買い手は1.4億円で売買契約予定に対して桐山は1億円でおばあちゃんと売買契約予定。
永瀬は桐山が「新・中間省略登記」で取引進めている事を疑い始める。
桐山が進めている新・中間省略取引は悪い事?どのような取引き?
「正直不動産 (ネタバレ) 2巻!「新・中間省略登記」意味って何?」を紹介します。
正直不動産 (ネタバレ) 2巻!「新・中間省略登記」意味って何?
新・中間省略登記は普段聞きなれませんが、「不動産会社が不動産を転売するときの方法」です。
平成19年に法務省よりが示した方法で転売が行われれば、不動産会社は登記移転費用、登録免許税、不動産取得税を負担する必要がなく不動産を転売ができる。
- 不動産会社B社はA(売主)から1億円で特約付き売買契約
- 不動産会社B社はC(買主)に1.5億円で特約付き売買契約
A(売主)とC(買主)は面識なくB社はC(買主)が本来の価格を知ることはなく5000万円上乗せされた価格で売買契約しています。
不動産会社も法人として利益追求のため転売していますが利益追求欲が強くなると売主、と買主は大きな損害を被ることがあるので慎重な取引が必要になります。
実際の売買金額がいくらだろうと問題あるか?
永瀬は桐山に「新・中間省略登記」で進めているのかを追求。
法的には認められる取引だが倫理的にグレー。
それは売り手がいくらで買い手が購入したのか、買い手は売り手がいくらで売却したのか知るすべがない。
物は言いようで桐山は売り手も買い手も納得していれば「実祭の売買金額がいくらであろうと問題ない」と主張。
永瀬は桐山に対して「土地を桐山に任せたおばあちゃんの為になっているか?そこに誠意があるのか!」
そして、永瀬は「1億円でおばあちゃんと売買契約を結ぼうとしている桐山」に対して「1.4億円で購入する買い手」を紹介。
4000万円も高く売れるから永瀬は勝利を確信していた。
永瀬は桐山に負けた!何故?
おばあちゃんは1億で桐山に売り渡す事を決めていた。
桐山は昼時の1時間を足が悪いおばあちゃんのリハビリを兼ねての散歩に毎日付き合っていた。
父親の事や、独立の事を聞いておばあちゃんは息子とダブらせて考えるほど親密な関係を築いていた。
永瀬は桐山の熱意ある行動に素直に負けを受け入れた。
しかし永瀬は1.3億で買い手と売買契約する会社への報告は嘘で実際の売値は1.5億である事を見破っていた。
それは会社への背信行為だが、会社には言わない事を桐山に約束した。
会社への背信行為を見逃す代わりに契約後もおばあちゃんの面倒を見る事を約束させる
おばあちゃんと1.1億で売買契約、買い手と1.5億で売買契約と会社へ修正報告して桐山は永瀬に対しても誠意を形にした。
まとめ
「正直不動産 (ネタバレ) 2巻!「新・中間省略登記」意味って何?」紹介しました。
新中間省略登記は不動産会社の利益追求のためには欠かせない方法です。
「適正に売り手と買い手の納得があるか?」がポイントでした。
売り手は高く売れれば都合は良いですが今回のおばあちゃんのように価格が一番重要ではない場合もあります。
買い手も欲しい土地を今のタイミングで逃したら同じチャンスが二度と巡らないと考えれば相場度返しでもチャンスに飛びつく事が有益です。
桐山が犯し損ねた会社への背信行為のような悪意は犯罪です。
誠意のある取引であれば三方良しです。
永瀬が素直に負けを受け入れて桐山を庇い桐山もおばあちゃん、買い手、会社に誠意を見せた最後の場面は感動しました。
永瀬の正直営業はまだまだ続きます。
元不動産業者の私がオススメするコンテンツ紹介した記事「正直不動産(ネタバレ)1巻〜15巻」ありますので(ネタバレ注意)で参考にしてください。
「正直不動産に興味がある人」「不動産の購入を考えている人」「不動産営業をしている人」におすすめ。
コメント