「正直不動産 (ネタバレ) 9巻!管理費等滞納マンション」です。
「この役立たずが!いつまで立つても売れないんだよ」
「大きくなったら、誰かの役に立つ人になりたい」と思っている月下が、売却担当する「ジャッカル吉祥寺」の売主「松島さん」から怒られている。
月下は売値が相場より高い為、もう少し下げる事を打診した。
売主松島さんは父親からマンションを相続。
よくわからず毎月「管理費3万円、修繕積立金2万円」を請求されて理不尽に感じている。
そして、1年10か月分と遅延損害金合わせて「120万6千円管理費等滞納中」。
少々値下げ許容するから、なおさら早く買い手を見つけて欲しいと渇望。
そして、気分が落ち込む月下はさらに大河部長から営業ノルマで怒られる。
月下のピンチを察知した永瀬は中古マンションの購入検討しているお客を月下に担当させた。
月下はカスタマーファーストをモットーに、このチャンスを生かせるか?
「正直不動産 (ネタバレ) 9巻!管理費等滞納マンション・今の仕事天職」紹介します。
管理費、修繕積立金とは
マンションに住むと、毎月「管理費」と「修繕積立金」の支払うことになります。
<管理費とは>
マンションを維持するために使う費用。
共有廊下やエントランスがいつも清潔で綺麗に保たれていることや、何かあれば管理人が助けてくれたりする安心費用が管理費です。
<修繕積立金とは>
建物の築年数が経過すると外壁や配水管等の大規模な修繕が必要になります。
管理組合が大規模な修繕を短期と長期で計画。
計画に合わせて毎月費用を決めて積み立てる費用が「修繕積立金」
永瀬が月下に任せた中古マンション検討客
永瀬が月下に任せたお客は姫野さん、夫婦と大型犬で暮らせる物件がこだわり。
そして今はマンションに住んでいて、今後は売却してもいいが、とりあえず賃貸に出す予定。
早速月下はペット可能な「ジャッカル吉祥寺」を紹介、姫野さんも気に入り内見へ誘う。
ペットの足洗い場やエレベーターにもペットボタンがあり、飼い主のことを考えた作りを気に入る。
姫野さん夫婦は部屋の間取りやマンション周辺環境も気にいった。
月下は管理費修繕積立金5万円が気にならないようでしたら2人に「ぴったり」だと強く勧めた。
管理費修繕積立金の滞納は物件引渡しの際に売主の松島さんが清算することを説明し姫野さんは納得。
ジャッカル吉祥寺を契約した。
管理費・修繕積立金請求書がきた!
契約から2か月、順調に進みついに、決済・引き渡し。
銀行で売主松島さんへの売買代金振込も確認した。
無事引き渡し完了。
永瀬は姫野さんを「ジャッカル吉祥寺」まで送るため、月下に松島さんが滞納している管理費・修繕積立金の振込を自分の目で確認するように指示を出す。
銀行ATMで振り込み直前、月下の携帯の呼び出しが鳴る。
松島さんは「振り込むから」と言い、月下に電話に出るよう勧めた。
月下は迷いながらも電話に出てしまう。
そして数週間後、姫野さんが激怒して登坂不動産店頭にやってきた。
「管理費・修繕積立金滞納分の請求書」が姫野さんに届いていた。
松島さんは滞納金を清算していなかった。
月下が確認していないことに非はあるが、永瀬は姫野さんに「理不尽でしょうが姫野さんが支払わなければならない」と言う。
特定承継人は承継前に生じた債務についての責任を負う法律があり、契約上の取り決めに縛られない上位存在である。
そして永瀬は売主松島さんと会いできる限りの事はすると姫野さんと約束する。
松島と会った永瀬と月下の結末は?
永瀬と月下は松島と会い話をした。
悪びれた様子は無い。
驚くことに背景にはミネルヴァ不動産がいた。
月下が電話に出て松島が振り込もうとした時、ミネルヴァ不動産「西岡」がワル知恵を松島に吹き込んだ。
永瀬が来ることも「西岡」の言う通りの展開だった。
「法的にも登坂不動産に責任は問われない、首を突っ込まなくてもいいんじゃないか?」
永瀬は「法的責任はなくても仲介した立場で知らん顔できない、お客が松島と月下が共謀したと誤解されることが許せん」と月下を庇う。
それでも「びた一文払わない」と言い切る松島。
帰りながら「次の手を考えよう」と落ち込む月下を永瀬は慰めていた。
数日後永瀬に酒に酔った勢いで松島から電話があった。
全て暴露しそこで永瀬はミネルヴァ不動産の仕業に気づく。
今の仕事天職
永瀬はすぐに姫野さん宅訪問。
姫野さんは今まで住んでいたマンションを賃貸に出そうと考えていた時にミネルヴァ不動産が営業をかけてきたと言う。
ミネルヴァ不動産はお金に困り早く売りたい姫野さんから安く買い叩こうとしていた。
永瀬はすぐ相場より200万円高く購入する買い手を見つけて紹介した。
そして「相場より高く売れたことで落とし所にしてもらえないか」と姫野さんに誠心誠意謝罪。
月下は退職届を隠していたが永瀬は気がつき「早くしまえ」と言う。
お客は最近永瀬ではなく月下を指名する客も多くなった。
酒に酔って電話掛けてきた松島も、月下を裏切った事に謝罪をしていた。
姫野夫婦も夫婦以上に犬がマンションを気に入っていた。
「お前に変わりはいないんだ、もっと自信を持て!」と永瀬は身を持って月下に勇気を与えた。
永瀬に尊敬の念をさらに抱いた月下は、「永瀬先輩は不動産産営業天職ですね!」と
羨む。
永瀬は「今の仕事が天職と胸を張って言えるように毎日頑張っている」と答えた。
月下もいつか「この仕事が天職!」「私のモットーはカスタマーファースト」と「胸を張って言いたい!」と、いつもの元気を取り戻した。
まとめ
「正直不動産 (ネタバレ) 9巻!管理費等滞納マンション・今の仕事天職」紹介しました。
ミネルヴァ不動産の悪どい仕業がなければ松島さんは滞納金を振り込んでいた。
お金が絡むときは簡単に人を信用してはいけない。
最後まで自分の目で確認することがビジネスです。
永瀬は部下、月下をフォローしながら不動産営業の厳しさと、乗り越える姿を見せていた。
そして不動産売買でも契約上は本人同士の取り決めで、法律はそれに縛られない上位存在である。
契約内容を誠実に履行させることが不動産会社の役目だが、悪意があると逆手に取られてしまいます。
今回のCONTENTSの様な話は不動産業売買ばかりでなく、日常でもあり得ることです。
行動に責任を持つためには苦い経験が必要です。
経験を積んだ月下は大きく成長しました。
「この仕事が天職!」「私のモットーはカスタマーファースト」と胸を張って言える日に少しずつ近づいています。
元不動産業者の私がオススメするコンテンツ紹介した記事「正直不動産(ネタバレ)1巻〜15巻」ありますので(ネタバレ注意)で参考にしてください。
「正直不動産に興味がある人」「不動産の購入を考えている人」「不動産営業をしている人」におすすめ。
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