正直不動産 (ネタバレ) 7巻!公簿売買です。
国立市の大地主、土地売却相談を永瀬が受ける。
後々のトラブルを避けるために大地主に実測売買を推奨。
実測売買は時間も費用もかかり意味はあるのか?
実際の土地の面積を把握するために永瀬、月下が土地の面積を測定した資料で説明するところで、ミネルヴァ不動産「神木」が早速買い手を見つけたと報告訪問。
永瀬と鉢合わせ。
ミネルヴァ不動産「神木」に先を越された永瀬。
だが奇跡の逆転劇が起こる。
いったい何が起こるのか?
「正直不動産 (ネタバレ) 7巻!公簿売買とは?後々のトラブル注意」紹介します。
公簿売買とは?
土地登記簿にある敷地面積を基準にして売買価格を決めて取引します。
登記簿記載の敷地面積は、過去に測量した面積ですが現在の測量技術より精度が低いので新しく測量すると面積が異なる場合があります。
また地主が意図的に税金負担を軽くするために敷地面積を少なく申請したり、売却するときに有利になるように、敷地面積を広く申請していたこともあるようです。
<公簿売買のメリット>
地主が測量費用と測量にかかる時間を要せずに引き渡しができる。
<公簿売買のデメリット>
敷地面積の差異や境界トラブルがないようにきっちりしたい人から受け入れない。
秋川工務店から永瀬にトラブル相談
トラブル相談は秋川工務店。
家を建てるお客にトラブルが起こり、棟梁に相談したら「登坂不動産の永瀬さん」を紹介された。
(以前元請けの竹鶴工務店からの違法な丸投げされていた工務店でその時の縁。)
トラブルは、父が亡くなり母を引き取り新居を計画している夫婦。
公簿売買で土地を契約。
200㎡の土地が実際180㎡。
土地が小さくなり、計画していた間取りを縮小が必要。
同居する母親専用の同居条件である6畳の部屋をなくすか、奥さんの夢である友達をもてなす15畳リビングを半分に減らすか。
この問題の土地は、永瀬が相談を受けていた国立市の大地主土地だった。
トラブル相談を受けた永瀬は何をした?
永瀬は秋川工務店とお客を連れて状況を打破する為大地主へ訪問。
ミネルヴァ不動産・神木も同席。
売買契約書には「実測面積と差が生じても売買価格の変更や異議の申し立てはしない。」と記載あり不備は無い。
大地主より「今回の契約は白紙に戻す意思表示。」
大地主の決断は、事実を知りながら契約を進めた後悔の償い。
ミネルヴァ不動産・神木と永瀬が鉢合わせした翌日、土地の面積を把握するため面積測定した資料を持参。
永瀬は大地主へ「決まっている契約は進めて構わないが契約前に買い手に見せて欲しい」と伝えていた。
しかし地主は損をしたく無いため口をつぐんでいた。
売買面積と、「実際の面積の違いを承知して契約するかの判断」ができていればこのようなトラブルは未然に防げた。
秋川工務店のお客と永瀬はどうなった?
秋川工務店のお客はミネルヴァ不動産への仲介手数料を支払い、違約金なしで契約を白紙に戻せた。
永瀬は白紙の戻した土地の買い手を見つけ、更に、秋川工務店のお客に希望通りの土地を見つけた。
そして今後売却したい複数の土地の専任媒介まで大地主に任された。
永瀬は見事大逆転に成功。
まとめ
「正直不動産 (ネタバレ) 7巻!公簿売買とは?後々のトラブル注意」紹介しました。
公簿売買は違法行為ではありません。
登記簿上の敷地面積と実際の敷地面積が異なることを承知の上で買い手が承諾していれば問題は起こりません。
現実の取引では、敷地面積の違いばかりではなく、隣地との境界も明確にしておく必要があります。
現状を自分自身で確かめてトラブルのない土地選びを提供した永瀬の正直営業はお客を喜ばせ儲けることが出来た。
秋川工務店の棟梁のように過去からの信頼が永瀬に積み上がってきている。
元不動産業者の私がオススメするコンテンツ紹介した記事「正直不動産(ネタバレ)1巻〜15巻」ありますので(ネタバレ注意)で参考にしてください。
「正直不動産に興味がある人」「不動産の購入を考えている人」「不動産営業をしている人」におすすめ。
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