「正直不動産 (ネタバレ) 5巻!トリプル仲介手数料」です。
永瀬に中古マンション「アベニール西荻窪」の売却を相談する石田さん。
以前永瀬がアパート建築を担当した老舗和菓子屋の石田さんの息子。
父親から勧められ登坂不動産・永瀬を訪ねてきた。
石田さんは嘘と他人の影口が嫌い。
父親から登坂不動産・永瀬さんは親切正直で信用がある優秀な営業マンと言う事で紹介してもらう。
石田さんの相談はマンション売却と購入して住み替えしたい。
しかし石田さんのマンション売却に悪どい営業する「ミネルヴァ不動産」が絡んできた。
石田さんは無事住み替えが出来るのか?
永瀬はミネルヴァ不動産に悪どい営業に巻き込まれた石田さんを救うため正直営業で奮闘します。
「正直不動産 (ネタバレ) 5巻!トリプル仲介手数料・極悪不動産屋」紹介します。
石田さんの住み替え理由と希望条件
石田さんは現在2LDK、58.5㎡、妻と二人の息子、四人住まい、中学生になる息子が自分の部屋を欲しがり自立を促す良いタイミングなので住み替えを考えている。
今のマンション「アベニール西荻窪」は1000万円住宅ローンが残っている。
「アベニール西荻窪」を3000万円で売却し、3LDK「4000万円」の予算で中古マンション購入希望。
資金は今のマンション売却益と足りない分は、住宅ローンを使う予定。
早速永瀬と石田さんは査定のため「アベニール西荻窪」へ向かう。
「アベニール西荻窪」の査定額と希望条件マンション内見
「アベニール西荻窪」石田さんの今住むマンションは、駅から少し遠いがスーパーや病院も近く立地も良い。8階建ての5階で東向きの角部屋。
永瀬は3500万円程度で売れる見込みと推察。
そして「ここから近い物件を希望」する石田さんに永瀬は、近くに今売りに出ているマンション内見に誘い石田さんは気に入ってしまう。
しかし価格が4150万円、4000万円の予算の石田さんの為に価格交渉を「売主側仲介業者」に打診。
売主側仲介業者営業は即決なら値下げはやぶさかでない、条件はここのマンションの契約と売却を同時に進める事。
石田さんは誰かに先に取られたくない為「今、契約したい」と言う。
永瀬はそれを反対した。
理由は先に売却の目処を立てないとダブル住宅ローンになってしまう。
以前の永瀬であれば石田さんを引き留めるために「1か月もあれば十分」と言っているが、嘘がつけなくなった永瀬は「早く決まる可能性もあればその逆もある」と答えた。
誠実に答える永瀬を石田さんは頼りなく感じる。
順番として永瀬は石田さんと売却を早く開始するために媒介契約の締結を打診して返事を待つことに。
媒介契約の返事はいかに
内見から1週間石田さんから電話。
「あらから何社回った似たり寄ったりで、登坂不動産にするかもう一社にするか迷っている」
そこは3000万円の査定だが「一か月あれば必ず売ります」と断言。
それはミネルヴァ不動産だった。
「そのはオススメできない!業界での評判があまりよろしくない」と永瀬はアドバイス。
石田さんは嘘と他人の陰口が嫌いで永瀬は地雷を踏んでしまった。
そして一か月半後石田さんが顔色を変えて永瀬へ相談に訪れる。
売却が決まる前に「パラッツォ井荻」を契約し、まだ売却できない「アベニール西荻窪」の売り出し価格の値下げを提案されている。
石田さんは全て永瀬の言う通りであったことを謝罪した。
ミネルヴァ不動産は石田さんを餌食にして「トリプル仲介手数料」を狙っていた。
ミネルヴァ不動産のトリプル仲介手数料
ミネルヴァ不動産のトリプル仲介手数料とは
<1つ目の仲介手数料>
- 石田さんの売り出し価格を相場よりやすくして売却
- ミネルヴァ不動産は買い手として買取型不動産会社へ売却
- 石田さんと買取型不動産会社双方から仲介手数料がもらえる
<2つ目の仲介手数料>
- ミネルヴァ不動産は買取型不動産会社の売却を担当し一般の買主を探す
- 買取型不動産会社と買主双方から仲介手数料がもらえる。
<3つ目の仲介手数料>
- 石田さんの購入マンションを探し、石田さんと売主から仲介手数料がもらえる。
これがミネルヴァ不動産のトリプル仲介手数料
ミネルヴァ不動産は最初石田さんに3000万円なら1か月で売れると言った。
しかし買い手は見つからない、2600万円の値下げを提案された。
ミネルヴァ不動産は架空の申し込みを偽装して客付営業からの物件紹介を「契約見込み」と「囲い込み」して断るので当然いつまでたっても売れる訳が無い。
石田さんは「パラッツォ井萩」を先に契約してしまい値下げに応じるしかない状況にされてしまった。
「アヴェニール西荻窪」の値下げに応じると、先に購入した「パラッツォ井萩」の資金が足りなくなって購入出来なくなる。
永瀬は信用してくれたお父さんのためにも「石田さんを助けますよ。」と言い切った。
極悪不動産屋ミネルヴァ不動産
永瀬と石田さんはミネルヴァ不動産へ出向き、担当西岡と話した。
- 「アヴェニール西荻窪」専任媒介契約の解除
- 購入した「パラッツォ井萩」の売買契約の破棄と手付金の返却
- 仲介手数料は払わない
西岡はアヴェニール西荻窪は買い手を探している最中で、石田さんが値下げを承諾すればすぐに買い手は見つかると言う。
そこに西岡に「アヴェニール西荻窪をレインズで見た物件紹介してほしい」と言う電話があり、「その物件先程成約が決まった」と西岡は答えた。
電話の相手は登坂不動産・月下だった。
永瀬は月下との電話と、石田さんとの会話を録音し囲い込みの証拠を掴んだ。
悪質と判断されるだろうから都市整備局に連絡すると圧力をかける。
そこに極悪不動産屋の大ボス「鵤社長」が登場し石田さんとの「専任媒介契約解除」「売買契約破棄」「手付金の返金」に応じることを認めた。
石田さんは、「パラッツォ井萩」を気に入っているので契約破棄を取りやめミネルヴァ不動産仲介4200万円で契約。
「アヴェニール西荻窪」は月下が頑張り3500万円で売却に成功し、石田さんの傷口を最小限で抑えた。
まとめ
「正直不動産 (ネタバレ) 5巻!トリプル仲介手数料・極悪不動産屋」紹介しました。
永瀬を信用して息子を紹介してくれた石田さん。
石田さんの息子は嘘や他人の陰口が嫌いで正直営業、永瀬と相性が良いと思ったが誤解生じた。
少し痛い目を見てから石田さんは永瀬の言う事が真実であったことが分かり、永瀬は石田さんの期待に応えた。
ミネルヴァ不動産のようにトリプル仲介手数料を狙う目的のために商談が進んでしまうと恐ろしい。
最初に甘い言葉で誘いがあったらそれは要注意です。
永瀬の様に勇気があって正面から立ち向かう姿はとても頼もしい。
元不動産業者の私がオススメするコンテンツ紹介した記事「正直不動産(ネタバレ)1巻〜15巻」ありますので(ネタバレ注意)で参考にしてください。
「正直不動産に興味がある人」「不動産の購入を考えている人」「不動産営業をしている人」におすすめ。
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