正直不動産 (ネタバレ) 3巻!「融資特約」です。
売買強化月間が始める。
登坂不動産「大口顧客が所有する三鷹の駐車場を潰しての戸建分譲」売却促進が狙い。
成功すれば他の物件の転売や管理業務も任せてもらえる。
永瀬は売り上げNO1への返り咲きを目指し、他の営業社員もやる気に満ちている。
そんな中、永瀬の入社当時教育係の菅沼が資力的に難あるお客へ契約を進めていた。
「融資が成立しなくても融資特約で契約白紙に戻せる」
隣のブースにいた永瀬が菅沼の契約に本音で口を挟んでしまう。
正直に営業する永瀬が口にした事は何?
「正直不動産 (ネタバレ) 3巻!融資特約とは?契約解除落とし穴」紹介します。
融資特約とは
マイホーム購入等不動産売買はとても高額になり金融機関から多くの人は融資を受けて購入します。
もし融資承認が通らなかった場合、売買契約を白紙にできる特約を「融資特約」と言います。
融資特約は「解除権留保型」「解除条件型」の2種類があります。
- 解除権留保型
- 解除条件型
売買契約署にどちらの特約で記載されているのか?それはどう言う条件か?しっかり確認するべきです!
それでは事項から具体的に効果や違いを紹介します。
解除権留保型特約
融資承認が得られない場合、買主に解除権を与える特約。
買主が解除を申し出ない限り融資特約による契約解除の効力は生じません。
買主が解除を申し出る時にはトラブルが無いように配達証明郵便等で証拠を残し相手型に解約意思を確実に伝えるようにしましょう。
融資特約期日が設定されておりその期日が過ぎると契約解除ができなくなり仲介手数料や頭金が戻らなかったり、違約金が発生してしまいます。
解除条件型特約
融資承認が得られなかった場合、売買契約が自動的に白紙解約になる特約。
融資特約期日が経過すると契約効力は消滅します。
まだ融資相談中や審査中に融資特約期日が来てしまう場合期限前に「契約変更合意書」を取り交わせば大丈夫です。
契約解除落とし穴
菅沼が資力的に難あるお客へ三鷹の分譲戸建の契約を進めていた。
契約書を見てお客が「融資特約」の意味を質問
「最初に申し込んだ金融機関で融資が降りなくても別の金融機関で再挑戦ができる」
「融資が成立しなくても融資特約で契約白紙に戻せる」
お客は「俺が損する話じゃないよね」と理解。
菅沼の契約している隣のブースにいた永瀬本音で口を挟んでしまう。
「お客さんは騙されているやばい契約だ!」
- そもそもお客さんは契約社員で自己資金100万円5000万円の借り入れ条件では融資が通らない。
- 融資が下りず契約白紙になっても売主に書面で伝えることを理解していないので解約出来ず違約になる。
- 電話で不動産会社の担当に伝えただけでは違約手続きは無効となり違約になる。
- 違約になると「仲介手数料や手付金は戻ってこない」「違約金を取られる」
不動産営業の甘い言葉に惑わされないで、自分の立場を理解して契約を履行すべきことを自己責任で理解し決断するべきです。
「家を買うのは人生一大イベント、もう少し真面目に向き合うことをお勧めします」と永瀬がお客に諭す言葉には真実と説得力とお客への愛を感じます。
まとめ
「正直不動産 (ネタバレ) 3巻!融資特約とは?契約解除落とし穴」紹介しました。
不動産会社の営業が成績欲しいばかりに購入する不動産がお客にとって資力的に無理であっても「融資特約」を使いあたかもリスクがないように営業してきます。
不動産会社の担当に任せてばかりいると契約解除落とし穴にはまってしまいます。
永瀬の正直さがお客を救いました。
「家を買うのは人生一大イベント」永瀬が言う通り「もう少し真面目に向き合うこと」が必要です。
永瀬は困難が続きますが正直不動産で成績トップになる日が楽しみです。
元不動産業者の私がオススメするコンテンツ紹介した記事「正直不動産(ネタバレ)1巻〜15巻」ありますので(ネタバレ注意)で参考にしてください。
「正直不動産に興味がある人」「不動産の購入を考えている人」「不動産営業をしている人」におすすめ。
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