正直不動産 (ネタバレ) 2巻!「告知義務」です。
大地主の藤原家へ夏の挨拶に訪れた永瀬と月下が大地主の息子「藤原結弦」に出会う。
そして翌朝藤原結弦が課長として永瀬の上司として現れた。
大地主で不動産業界に顔が広く即戦力として登坂社長が引き抜き抜擢。
早速藤原課長は契約案件を作り出し永瀬に同席を打診。
それは永瀬が担当「西荻窪の貸店舗」で好条件の物件だが1年以上空いている事が不自然に感じ、告知義務がないか調査している。
好条件の物件で借主は大満足上機嫌で契約書に押印するところで永瀬の嘘がつけない本音が炸裂。
藤原新課長と借主の展開がとても気になります。
正直不動産 (ネタバレ) 2巻!「告知義務」と売主・貸主優先主義紹介します。
正直不動産 (ネタバレ) 2巻!告知義務とは
不動産の告知義務は、不動産会社が物件価格の下落回避のため、不動産会社がお客に事実、情報を隠蔽しないように設けられたルール。
具体的な告知義務とは、不動産の売買や賃貸の際に買主や借主に不動産会社が伝えないといけない。
<具体的な告知義務>
- 自殺、殺人などの死亡事故があった事故物件
- 周辺に火葬場、ゴミ処理場、指定暴力団周辺環境に好ましくない心理的瑕疵物件
入居した後に告知義務違反が判明した場合不動産会社の説明義務違反になります。
また、契約の時に急に説明されても困るので決断する時には時間が必要です。
契約を急かす不動産会社は注意が必要です。
永瀬炸裂!「嘘がつけない」借主、藤原課長の前で告知
借主と藤原課長を前にして、永瀬が告知したことは「この物件以前に人が死んでいます!」
15年前に火災放火詐欺事件が起きて人が亡くなっていました。
知らされていない借主は憤慨し店舗を飛び出す。
藤原課長は事件を知りながらも黙って話を進めていた。
利益の為には売主・貸主(オーナー)を優先。
そして憤慨して飛び出した借主は藤原社長から頼まれて連れてきた桐山のお客。
契約が壊れて、永瀬は藤原課長と桐山の顔に泥を塗ってしまったのか?
藤原新課長「売主・貸主優先主義」
藤原新課長は「会社にとって大地主の息子で不動産業界に顔が広く利益をもたらす重要人物」
西荻窪の貸店舗も自らのパイプを使い、次の貸主を見つけて契約。
そして課長就任1週間で桐山の営業成績に追ついてしまう程の成果をあげてしまう。
営業スタイルは強引で、売主・貸主を優先する為、借主・買主の要望うまく聞き流す。
西荻窪の貸店舗も「15年前に人が死んでいる」事は知っていたが、貸主に不利になる為情報は伝えていない。
売主・貸主を優先する営業スタイルには社内には反感を抱く者もいる。
桐山がクビになる
西荻窪貸店舗にて憤慨したお客に謝罪した桐山。
告知事項を予め教えてもらえなかったことで信用失墜。
お客は桐山の亡き父の親友で藤原課長に「告知事項を桐山は知らなかった事実」伝え誤解を解いて欲しいと頼むも逆に責任をなすりつけられてしまう。
耐えきれない桐山は登坂社長に「藤原課長の下で働けない事の直談判」
しかし登坂社長は直談判を聞く気も無く藤原課長選び桐山をクビにする。
営業数字が正義、理不尽だが会社の方針が合わないのであれば去るしか道は無い。
まとめ
正直不動産 (ネタバレ) 2巻!「告知義務」と売主・貸主優先主義紹介しました。
事故物件や心理的瑕疵物件のような告知事項はいつまでの事件を伝えるか判例も様々です。
売主、買主、貸主、借主双方の人間的関係性が関わる話でもあります。
不動産会社が良心的であれば問題は起こりません。
利益欲に駆られると藤原課長の方針のように貸主(オーナー、地主)をフォローすることになり借主・買主の要望は流されてしまいます。
法律的にグレーな範囲であれば「永瀬の言う事は綺麗事」で成績を上げる藤原課長は会社として正義になってしまう。
永瀬や月下が借主・買主から営業数字を上げて大地主と課長の立場の藤原に勝つ事が不動産業界の闇を暴く縮図に感じます。
正直不動産・永瀬の活躍を期待します。
元不動産業者の私がオススメするコンテンツ紹介した記事「正直不動産(ネタバレ)1巻〜15巻」ありますので(ネタバレ注意)で参考にしてください。
「正直不動産に興味がある人」「不動産の購入を考えている人」「不動産営業をしている人」におすすめ。
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