正直不動産 (ネタバレ) 14巻!「家賃滞納」です。
登坂不動産はマダムの継孫(死別した夫と前妻の孫)「十影」を採用し一人前の営業に育てることを約束。
大河部長から課の営業成績低迷を注意されている状況で永瀬が十影を部下として教育担当。
永瀬は今時の若者、チャラそうなタイプが苦手。
課の営業成績と「十影」の教育で管理能力を問われる永瀬にプレッシャー。
そんな時、藤原課長の大地主仲間が、アパート家賃滞納している店子対応で困っていることを知る。
永瀬は大地主に気に入られ、起死回生の逆転を狙うため自ら対応を買って出る。
早速永瀬は大地主のところへ十影を連れて訪問する事に。
「正直不動産 (ネタバレ) 14巻!「家賃滞納」Z世代と永瀬財地」紹介します。
マダムの継孫「十影はZ世代!」
おばあちゃんのマダムから「登坂不動産はいい会社」と勧められて登坂不動産へ十影の転職はスムーズに決まった。
給料は基本給で十分。
プライベートを大切にしたいから休日出動や時間外労働は絶対しない。
飲み会やイベントの参加もしない。
十影はまさにZ世代。
Z世代は1990年台半ばから2012年頃に生まれた世代で、デジタルネイティブ、スマホネイティブである事が大きな特徴。
SNSの利用頻度が高く、SNSで情報を得たり、自分の考えを発信する事に慣れて抵抗感は無い。
オープンで平等なコミュニケーションで、他者から意見を押し付けられたり、自分の意見を述べるのを我慢させられる環境は苦手。
プライベートやタムパ(タイムパフォーマンス)を重視。不景気な時代で育ったため楽観的では無くとても現実主義。
「大地主へ訪問した永瀬と十影」状況は?
永瀬は大地主のところへ十影を連れて訪問。
大地主のアパートに住む店子がすでに3か月の家賃滞納。
大地主も新型感染症の影響もあるから強く催促できないが流石にこれ以上滞納は困ってしまう。
このご時世に困っている人も多い中、法的措置で店子を追い出すのも気がとがめる。
滞納分は譲歩しても穏便に対処できたら嬉しい。
「要は損したくないけど非道な人間に見られたくない。世間の目が気になるってことっすね!」
永瀬が発しようとしていた言葉を十影が先に大地主にさらっと言ってしまった。
大地主の悩みを解釈し、ダイレクトな表現で発言。
大地主も激怒寸前、永瀬が穏便に解決を約束し収束。
家賃滞納している店子「タムパ最悪」
大地主のアパート家賃滞納している店子は偶然にも月下が仲介担当。
店子から家賃支払いの猶予相談受けていた。
永瀬、月下、十影3人で店子へ訪問。
店子は23歳女性で女優目指して上京し飲食店で働きながら劇団員をしている。
両親も不況で生活が厳しく援助してもらえない。
見かねた永瀬が大地主へ家賃支払い猶予交渉をする約束を店子にした時、十影が一言発した。
「タムパ最悪!悪あがきしないでもっと現実を見るべきっすよ!!」
「夢を叶えるためにこの部屋を出るべき」
「あと数ヶ月家賃支払いの猶予をもらえれば好転するか?」
「退去決断できず、家賃滞納という保留ボタンを押し続ければ再スタートが難しくなりますよ!」
十影の一言は彼女に現実を受け入れて再スタートへの激励と背中を押す応援の言葉だった。
これには永瀬も内心賞賛。
そして彼女は再スタートする為退去引き越しを前向きに考えはじめた。
まとめ
「正直不動産 (ネタバレ) 14巻!「家賃滞納」Z世代と永瀬財地」紹介しました。
永瀬は今時の若者、チャラそうなタイプが苦手ですが、Z世代の価値観と永瀬の正直営業は似ているところがあります。
オープンで平等なコミュニケーション、自分の意見を述べる事に違和感を持たないところが正直営業の永瀬の嘘をつけない体質とよく似ています。
現実主義で安定を求める考えのZ世代からは、将来の目標を持つ店子に対して現状が「タムパ最悪」であることをしがらみなく言葉にして伝えた。
月下の言う「カスタマーファースト」でもあります。
Z世代「十影」が永瀬や月下の正直営業の心強い味方になっていくでしょう。
元不動産業者の私がオススメするコンテンツ紹介した記事「正直不動産(ネタバレ)1巻〜15巻」ありますので(ネタバレ注意)で参考にしてください。
「正直不動産に興味がある人」「不動産の購入を考えている人」「不動産営業をしている人」におすすめ。
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